ワラサとイナダは同じ魚です。
イナダもワラサも、ブリの子供
この辺りでは、今(夏)イナダが旬。毎年沢山水揚げされます。脂があまりないので、さっぱりしていますが、身はとても綺麗で、ブリに比べると日持ちもよく、使いやすい魚です。
イナダは、大体1.5kgから2キロくらいのサイズ。ブリの子供です。
ブリは、サイズによって分類されていて、それそれのサイズで呼び名が変わります。
そして、地域によってもその呼び名が変わる面白い魚です。
志摩でよく使われる分類の呼び名で、順番に見てみましょう。厳密には境目は曖昧。この辺りの市場で並ぶ時のイメージでご紹介します。違う地域の分類と、少し違う部分もあるかもしれません。
志摩のブリの分類
①アブゴ
30cmくらいまでの小さなサイズのもの。遊びのさびき釣りでも時期によっては沢山釣れることがあります。
②イナダ
40cm〜50cmくらいまで、痩せていて、脂がないが、身はとても綺麗で、さっぱりした味わい。アニサキス等の虫はあまり入っていない。この辺りの旬は7月から8月。
③ワラサ
60cmくらいからのサイズで、あまり大きく無いもの8kgくらいまでのもの。ぶりとほとんど変わらないが、痩せていて、小さくて、ぶりと呼べないサイズ。このくらいのサイズ以上からアニサキス等の虫がよく入っている。脂は、少し乗ってくる。
はまちと呼ぶ人もいる。
④ブリ
10kg以上。脂が乗っていてとてもおいしい。志摩市辺りの旬は4月。志摩の定置網は、その頃は卵、白子が大きくそちらもとても美味しい。卵は煮物に、白子はさっと茹でて、ポン酢で。
大体こんな感じですね。
イナダの料理
やっぱり、ブリには劣りますが、お刺身が美味しいです。脂はあまり乗っていないので、あっさりとした味わいです。
サイズは小さいですが、ぶりと同じように照り焼きも美味しいです。
天ぷらも美味しいですがどちらも、短時間でさっと火を入れる方が、身が固くならず美味しく召し上がれます。